メンズエステで抜きは違法？逮捕される理由

メンズエステで抜きは違法なのか？調べてみた

リーズナブルな料金で、身も心もリフレッシュ出来るとあって、近年人気を集めているメンズエステ店は、全国的にも出店ラッシュとなっています。

簡単な手続き・低い初期投資費用などが受け、全国的にも出店ラッシュが続くメンズエステ店ですが、中には風俗店と同等だったり、認可されていないのに医療行為を行った等、違法なサービスを提供したとして警察に摘発されるお店も多く、近年問題視されています。

そんな違法メンズエステ店の影響は、健全な営業を続けるお店にも飛び火してしまい、肩身が狭くなってきていると聞きます。

そこでこのページでは、摘発される恐れのある違法メンズエステ店の特徴や違法性など、風営法などの説明も交えてお話していきたいと思います。

摘発されるメンズエステ店の特徴は？

一般的なメンズエステ店の多くは、所轄の税務署へ「開業届（正確には個人事業の開業・廃業等届出書）」を提出して営業している所が殆どです。

風営法に則って届け出をしていない「非風俗店」なので、行われるサービスは「マッサージ」一択となります。

簡単な手続きで出店する事が出来るメンズエステ店は、独立開業を目指す人にとっても、リスクの低い業種として人気を集めている一方、ちょっとした勘違いから、一瞬にして警察に目をつけられてしまう「落とし穴」が沢山潜んでいます。

そもそもメンズエステ店は、その存在そのものが「グレー」だと言われる業種。

なぜならば、一般の人も生活するマンションの個室で、サービス内容も客に密着して、際どい部分（鼠径部）のマッサージを行う所が殆どでです。

その内容からして風俗店と同じ「性的好奇心」に応じているとも言えるでしょうから、人によっては「メンズエステも風俗と同じじゃん」だと感じられても致し方ないかもしれません。

しかし、お店の中には違法行為どんとこい！的に、短期集中型で金を稼いで消えてしまう所も紛れていたります。

そんなお店の特徴を並べてみます。

①店名が頻繁に変わる

違法店は警察からの監視の目から逃れる為に、頻繁に店名を変えます。

客からすれば良い迷惑ですが、彼ら（彼女ら）はそんな事どうだって良いのです。

同じ住所なのに、店名が違うお店が出てきたら、そこは怪しいと思った方が良いです。

②セラピストの写真が際どい

敢えて、お店のホームページに肌の露出が高い服装女性の写真を並べ立てている所も要注意です。

中にはマイクロビキニに身を包んだ女性の写真を並べている所もあり、一瞬「ここは風俗店か！？」と勘違いする事もありますｗ

③ネット掲示板に過激な内容が投稿されている

「○○嬢から抜いてもらった」「本番出来た！」等、投稿が多い所も要注意です。

そもそもそんな行為をしている時点で法令違反！NGです。

お店の中には、敢えてガセネタを自ら投稿し、客を集客する所もあるので注意が必要です。

「口コミに乗せられてきたけど、全く何もなかった」なんて事は、私以外にも沢山いるハズです（苦笑）

④怪しいオプションが沢山

オプション欄に「ディープリンパ（鼠径部）」や、「脱衣サービス」「密着サービス」「マイクロビキニ」等、明らかに一般的なメンズエステでは不要と思わるオプションメニューが記されている所は要注意！

大半の男性は「寛容」なサービスのお店（＆女性）を狙ってお店を訪れる訳で、そんなお店は当然、警察から目をつけられてしまうので、利用に関しては細心の注意が必要だと言えるでしょう。

メンズエステの違法な行為とは

上の方でも触れましたが、メンズエステは存在そのものがグレーな存在です。

そんなグレーな業種において、完全にアウトとなる違法行為とはどんな事になるのでしょうか？

①密着サービス

メンズエステの売りの1つでもある密着サービス。

抜きがなくても、好みの女の子と密着出来るから利用しているって男性も多いのではないでしょうか。

建前上、メンズエステの密着サービスは、客に「癒し（リラクゼーション）」を提供する目的で行われている事となっています。

つまり、この事から密着は「合法的」であると捉える事が出来ます。

②「おっぱい」「全裸」になる行為は？

おっぱいを出す業種と言えば、「オッパブ（セクキャバ）」が有名です。

あちらはおっぱいを出したり、客に触らせても違法にはなりません。なぜならば「風俗営業1号として公安委員会から許可を受けて営業」しているから。

ただし、これには注釈が必要となります。

例えば大阪の条例によると・・

「イ　性交、性交類似行為又は自慰行為(ホにおいて「性交等」という。)　ロ　直接又は衣服その他身体に着用されている物(ハにおいて「衣服等」という。)を介して、人の性器等(性器、肛こう門、乳首若しくは乳房又はこれらに接続する身体の部位をいう。　ハ　及びニにおいて同じ。)に接触する行為」

と、具体的に記されていて、一般的なセクキャバは営業出来ない事になっています。

では、非風俗店となるメンズエステでおっぱいを見せたり、全裸になるのは違法となるのでしょうか？

調べてみましたが、ただ裸になるだけなら違法にはならないみたいです。

接客する全員の客に対して、裸になっていたなら問題でしょうが、特定の客の前とかだけなら、即摘発とはならないみたいです。

ただし、「迷惑防止条例違反」に該当するとして摘発されるパターンもあるみたいですが、これは本当に稀なケースとなります。

③「カラダを触る」

「密着する」「裸になる」ここまでは限りなくグレーながらも、違法ではない事が分かりました。

メンズエステは女性セラピストが、男性のカラダをマッサージするお店なので、女性側が男性のカラダを触る事は法律違反でもなんでもないので置いておくとして・・。

男性客側が、女性セラピストのカラダを触る事は、大半のお店が｢セラピストへのボディタッチは禁止｣のルールを設けて禁止しています。

しかし、これはあくまでもお店側が掲げる「建前」であって、「触ってはダメ」等と風営法にも詳しく書かれていません。

そんな感じなので、殆どのお店（とセラピスト）は、大なり小なり、お触りされる事を黙認して営業しています。

しかし、これが「下半身」のお触りとなると、事情が異なってきます。

性器を触れる＝「性的好奇心」を刺激する行為であり、違法に当たります。

もちろん、肛門なんて論外です。

触って直ぐに摘発とはなりませんが、女性セラピスト側が嫌がっているにも関わらずに触り続けてしまうと、場合によっては警察に通報されて「暴行罪」や「強姦罪」で摘発されてしまう恐れがあるので、注意が必要です。

④「手コキ」

手コキ＝射精へと導く行為なので、違法となります。

⑤「本番行為」

もう説明する必要もないでしょうが、本番なんて違法行為の何物でもありません。

何度も繰り返直ぐしになりますが、メンズエステ店は風俗店ではありません。

よって「抜き行為」は絶対NG。やった時点で違反確定です。

では、客が不覚にも興奮してしまって、勃起したり、射精した（誤爆と呼びます）らどうなるのか？

調べてみたら、こちらは人間の生理現象なので、摘発対象にはならないみたいです。

メンズエステ店も原則「性風俗許可」を得なければならない

もう何度もメンズエステは「グレー」なサービスであると書いてますが、その理由としてまずは風営法2条第6項2号に記された「店舗型性風俗特殊営業」の定義を確認してみましょう。

「個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業」

あれれ？メンズエステの業務内容に該当しそうな内容ですね。

大半のメンズエステは、マンションなどの個室を利用して施術を行っていますが、大半の客が、そのシチュエーション（他者の視線に晒されない個室）や、女性のコスチューム等から「性的サービス」を大なり小なり期待して利用している事は明白であり、例え抜きがなく、お店側が違法な事は何もないと否定しても、客や外野（ここでは警察）が性的サービスを提供していると言ってしまえば、「違法」だと判断される危険性が高い訳です。

とは言ったものの、「2人きりの秘密」で済ませておけば、普通バレる事なんてないはずなのですが、ネット社会な現代において、そんな秘密はあっという間に流出してしまいます。

誰かが書き込みした情報が、警察のサイバーパトロールに目をつけられ、昨日まで元気に営業していたお店が摘発されて終了していた。なんて事は全然珍しい事でもなんでもないのです。

それならば、最初から「風俗店」として申請しておいて営業すれば問題ないのでは？と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今の風営法のシステムでは、店舗型での性風俗の許可を取る事は限りなく無理な話で、手続きのしようがないのです。

それでは、メンズエステで性的サービスを提供するのは無理なのか？と言うと、そういう訳でもありません。

最も簡単な方法は、「無店舗型性風俗特殊営業」、つまりデリバリー形式で許可を得る方法です。

こうなると、風俗店として登録される事となり、抜きをしても違反になる事はありません。

しかし、大半のメンズエステはマンション等の個室を利用しており、ここにきてデリバリー形式となってしまうと、ホテル代等の余計な出費が増えてしまい、固定客が離れてしまう可能性も高くなってしまいます。

手続き費用は5～10万円程度と決して高くはないのですが、そこまで手を掛けるメンズエステはまだまだ少ない・・と言うか、殆どないのが現状です。

その理由として風俗店としてしまうと

質の高い女性が集まらない
色々リスクが高まる
設備投資が高い

等が考えられます。

風俗店としての手続きをしなくとも、今でも十分以上に稼げているお店からすると、わざわざ手続きする必要性も生じないでしょうし、周りにも同じ感じのお店が沢山あれば、尚更の事です。

しかし繰り返しになりますが、メンズエステは「個室で」「性的好奇心に応じた」「接触」するサービスを提供する、限りなくブラックに近いグレーな業種である事を忘れてはいけません。

「俺は（私は）」大丈夫なんて根拠はどこにもありませんので、その点だけはしっかり肝に銘じておいて下さい。

摘発されたメンズエステ店

摘発されたメンズエステの事件内容をご覧下さい。

岡山西署は4日、風営法違反（禁止区域営業）の疑いで、メンズエステ店経営の男（45）＝赤磐市、元共同経営者の無職男（56）＝高松市＝の両容疑者と、同店従業員の女（31）＝姫路市＝を逮捕した。3人の逮捕容疑は共謀し5月17日、県条例で店舗型性風俗特殊営業が禁じられた区域にある岡山市北区駅元町のメンズエステ店「オーナーズ倶楽部」で、同市の男性会社員（49）に性的サービスを提供した疑い。いずれも容疑を認めている。
引用先：（https://news.yahoo.co.jp/articles/）

岡山市の「オーナーズ倶楽部」は爆サイでスレッドが作られる程の人気店でしたが、やはり裏サービスあっての人気だったみたいです。

摘発されるまでに、警察は何か月にも渡って内定調査を行います。

その中には捜査官が客を装って店を訪れる「潜入調査」も含まれており、実際に利用して性的なサービスが行われているかも確認を行います。

日常的に性的サービスを提供しているお店であれば、即ガサ入れとなるでしょうし、なかなか足が付かない（証拠がつかめない）場合は長期化する場合もありますが、とにかく警察を舐めちゃいけません。

ここ最近はメンズエステに向けられる監視の目も厳しさを増してきており、性的サービスを全く行っていない「健全店」ですら摘発されたと言う話も聞くので、「ここは健全なお店だから大丈夫」と楽観視するのは止めておいた方が良さそうです。

メンズエステの女性スタッフも逮捕されるのか？

メンズエステが摘発されて、大体捜査員に連れられているのは「社長（経営者）」と言うのがお決まりですが、そこで働く女性スタッフ（セラピスト）が逮捕されたと言う話は余り耳にする事はありません。

大体、社長が逮捕された時の言い訳として、（女の子が）「勝手にサービスしていた」「（サービスしている事を）知らなかった」「（性的サービスを）禁止していたし、教育もしていた」等、だいたいどこも同じ様な事を言っています。

あたかも自分は悪くなくて、こっそりやってた女の子が悪いみたいなセリフですが、確かに個室でこっそりヤラれちゃうと、経営者側も「寝耳に水」だと言えるかもしれません。

ただ今の時代、ネットでいくらでも情報が出てきますし、自分のお店の評判を全く「知らなかった」というのは、苦しい言い訳でしかありません。

そんな訳で、基本的に逮捕されるのは経営者や、経営に関わるスタッフが基本となる訳です。

では女の子は？となると、基本的に逮捕はされずに、警察に身柄を拘束されて、数時間から数日間に渡って事情聴取を受けて「開放」となるのが殆どです。

ただ、本当に経営者側が「寝耳に水」だった場合、つまりセラピスト側と経営者側が、禁止事項等を記した「誓約書」に同意をした上で、違法行為を行っていると、「逮捕」されてしまう事もあるみたいです。

そんな逮捕されるタイミングはズバリ！「ガサ入れ」の時です。

捜査員がガサに入った時、性的なサービスを提供してしまうと、現行犯ですから即「逮捕」となってしまいます。

いつもエッチなサービスを提供していたならば、ガサが入っても同じ様な事をやるでしょうし.

（注：大半の人は捜査員だと気づきません）、やっぱり普段から悪い事をやっちゃダメですね。

メンズエステの従業員は逮捕される！？

基本的に流行っているメンズエステ店は、大なり小なり法を犯したサービスを行っているものです。

「当店は風俗店ではありません」と掲げていても、実際に客の入りを見れば、個室の中で何が行われているのか、大体の人は察する事が出来るはずです。

もっとも最初に逮捕されるのは経営者ですが、経営者の手下として動いていたら、従業員も逮捕される事となります。

ただ、本当に「知らなかった」場合、逮捕される可能性はグッと低くなります。

これは、女性セラピストと同じスタンスですね。

つまり、身柄を拘束されて、事情聴取を受けて開放されるパターンです。

10日拘留と20日拘留がありますが、経営者は20日拘留でしょう。

従業員の場合は逮捕されて警察署で身柄を拘束され数時間から場合によっては数日間は軟禁状態なので家族に心配をかける事はあります。

メンズエステの客も逮捕される？

客として訪れた違法メンズエステに、運悪くガサ入れが入った！なんて笑えないパターンに遭遇した場合、客は逮捕されてしまうのでしょうか？

答えは「NO」。

基本的に女性セラピストと同様、身柄を拘束されて事情聴取を受けた後、開放されるのでご安心を。

ただ、身柄を拘束されると数時間から場合によっては数日間は軟禁状態となり、家族＆仕事に深刻な影響を与えるかもしれないので、無いに越した事はありませんが。

客側が逮捕されてしまうのは、性的サービスをセラピストに「強要」してしまった場合です。

これは確実にアウト。逮捕されちゃいます。

最も多い罪名は「強制わいせつ罪」＆「強制性交罪」です。

そう、少し前にメンエス嬢を強姦して逮捕されちゃった、俳優の新井浩文さんのパターンですね。

巨乳好きで知られる俳優の新〇浩〇容疑者がマッサージ店の女性に性的暴行を加えたとして逮捕された事件で、女性が「それ以上やったらダメです」と性的サービスを拒否していたことが新たにわかった。この事件は去年７月、俳優の新井浩文（本名・朴慶培）容疑者が、東京・世田谷区の自宅に派遣された３０代のマッサージ店従業員の女性の頭を押さえつけるなどした上、性的暴行を加えたとして逮捕されたもの。その後の捜査関係者への取材で、性的サービスを要求する新井容疑者に対し、女性が「それ以上やったらダメです」と拒否していたことが新たにわかった
引用先：爆サイ

仕事も失い家族も離散、ネット上には自分の名前が未来永劫残った上に、高い賠償金がのしかかる。

考えただけでもゾッとしてしまいます。

メンズエステで摘発されると実刑なのか？

メンズエステが摘発される際、最も多いのが、風営法における「禁止地区営業」の違反です。

これは、風俗店の営業許可を受ける事が出来る「商業地域・工業地域」以外で営業していた場合。

つまり、住宅地や、小学校等の「保証対象施設による制限（学校、図書館、児童福祉施設、病院、診療所）」が隣接する場所で営業していたら「アウト」となります。

稀に地方などでは、住宅街にポツンと風俗店がある場合がありますが、それらのお店は禁止区域・禁止地域になる以前から営業しており、例外として「既得権（風営法２８条３項）」が認められて営業しているので問題ないのです。

現在の風営法においては、メンズエステ店は風俗店ではない事になっており、禁止地区営業を気にする事なく出店、営業をする事が出来ている訳ですが、余り過激なサービスを提供していると、警察から目をつけられて摘発される事も。

そうなると、禁止区域で風俗店を営業したとして「２年以下の懲役or200万円以下の罰金」刑が科される事となります。

次に多い違反が、お店側が働いている女性に対し、性的なマッサージ等を強制して組織ぐるみで売春を行う「管理売春」行為です。

非風俗店のメンズエステではやってはならないNG行為であり、バレると「10年以下の懲役及び30万円以下の罰金」と重罪が課されてしまいます。

法律には詳しくありませんが、10年以下って執行猶予が付くのか？微妙ですね。

3つ目は、最近余り聞かなくなりましたが18歳以下の未成年を働かせて、性的サービスを提供する「児童買春罪」です。

以前、秋葉原に沢山あった「JKリフレ店」では本物のJKを働かせており、社会問題に発展していましたが、キレイさっぱり排除されてしまいました。

この児童買春罪、上記2つの刑よりも更に重くて「5年以下の懲役または500万円以下罰金」、場合によっては2つの刑が併用されて罰せられる事もある重罪で、これは傷害罪よりも思い罪となります。

しかも、客側も「未成年」だと知って利用していると、刑罰が課せられる事もあるので十分注意が必要です。

もっとも、初犯では略式起訴で罰金で出られる可能性が高くはなりますが、初犯以外は起訴されて、保釈申請が通らない場合は、2～3ヶ月程勾留されてしまう上、懲役1年6ヶ月～2年、執行猶予3年とかの実刑を食らってしまいます。

社会的信用を失う他、お店の営業許可も取り消されてしまう等、リスクしか残りませんので、日々しっかりとした対策を欠かさず営業される事をオススメします。